「何から書きはじめてどんな流れにしたらいいかわからない」「読者にさらに読まれる文章を書きたい」と、文章の書き方についてお悩みではありませんか?
プレゼンの原稿やブログの文章を書くのは簡単です。法則に沿って書けばいいからです。
しかし、やみくもに書けばいいというものではありません。
今回は文章を書くためのSDS法について詳しく紹介します。PREP法との比較や具体的な練習方法についても紹介するので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください!
SDS法は繰り返すことで読み手に伝わりやすい
SDS法は、文章の最初に伝えるべき答えを先に書いてしまいます。つぎに答えに対する説明をこまかく伝え、最後にもう一度全体のまとめとしての結論を書きましょう。何を伝えたいのかを3回にわたり繰り返すことで読み手や聞き手にわかりやすく伝わります。
- Summary(全体の概要)
- Details(詳細の説明)
- Summary(全体のまとめ)
で構成されており、3回にわたり同じ内容を繰り返し伝える文章校正です。簡潔でわかりやすいためのテレビのニュースやプレゼンに使われることが多いのです。
読者に一番伝えたいこと→伝えたいことの詳細→再び読者に一番伝えたいことと、同じことを3回伝えるので、記憶に残りやすいから。
たとえばブログや書籍のように、最初に目次から概要を感じ取り、中身を読んで理解し最後にまた目次を読むイメージです。自己紹介やスピーチにも使えますよ。例文を交えて解説していきます。
Summary(全体の概要)
何を伝えるのかを先に書いたり話したりすることで、読者や聞き手の興味をひきます。何を最初に伝えたいのかを明確にできるからです。ダラダラと長い文章ではなく、できるだけ簡潔にすることが大切です。
現在、葉物野菜を含めて野菜全体が安くなっています。
というのも、台風の上陸がなく日照時間が長かったから。気温が比較的高かったも理由のひとつです。
Details(詳細の説明)
読者に対して一番伝えたいことを詳しく伝える部分です。できるだけ具体的な例を用いて詳細の説明をするとより説得力がありますよね。大切なのは、Summaryで伝えた読者に一番伝えたいことにもとづいて関連性をもせることです。なぜ大切なのかというと話が違ってしまっては、内容に一貫性がなく何を伝えたいのかわかりづらくなってしまうから。前後のつじつまが合うかどうかよく確認しましょう。
葉物野菜は特に天候の影響を受けやすく、雨が続けば日照不足により育ちが悪くなります。レタスなどは中心部分が腐ってしまうこともあるんです。
日照時間が長く畑の水分が十分なら、葉物野菜を含めて野菜のほとんどはよく育ちます。その結果、野菜が安く消費者のもとへ届けられるのでしょう。
Summary(全体のまとめ)
読者や聞き手に一番伝えたいことを最初に書きました。ここでは再び読者に伝えたいことを言葉に変化をもたせて伝えます。最後のまとめやしめに当たる部分です。冒頭で書いた読者に一番伝えたいこととまったく同じ言葉を使うと、文章全体が単調なものとなってしまうので、書き方や言い方を工夫することが重要です。
地球温暖化によるさまざまな気候の変化も考えられます。野菜の値段で主婦は一喜一憂します。できるだけ安く買いたいからです。台風の上陸がなく日照時間が長ければ、野菜の生育もよくなり葉物野菜を含め、野菜全体の価格が下がるのはうれしいですね。
PREP法は結論ファーストで読み手に伝わりやすい
PREP法は、文章の冒頭に読者に一番伝えたいことのまとめを先に書いてしまいます。そして先に書いた結論に対する理由を簡潔に伝えた上で具体例を伝え、最後にもう一度全体のまとめとしての結論という文章構成です。先に読者に一番伝えたいことを書き、まとめに結論を再び繰り返し伝えることで読み手に伝わりやすくなるのが特徴です。読み手はストレスなく理解できます。なんとなくSDS法に似ていると思いませんか?
- Point(要点・結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(再び要点・結論)
結論ファーストで読者に具体的に伝えられます。そして理由のあとに具体例をだして理解させるので説得力がありあらゆるシーンで使え、とくに何かを教えるようなセミナーや文章に有効です。
Point(要点・結論)
SDS法と同じく、最初に伝えたい要点や結論を書きます。大切なことだったり重要なことだったり、ひと目で読者や聞き手が内容を把握できるよう簡潔にすることがポイントです。ここがあやふやになってしまっては、読者に対して何を伝えたいのかわかりづらくなってしまいます。
夕飯の買い物にでかけ気になるのは、毎日食べたい野菜の値段ではないでしょうか?現在、葉物野菜を含めて野菜全体が安くなっています。
Reason(理由)
最初に伝えた要点や結論に対しての理由を伝えます。要点や結論だけでは、読者に「なぜ?」という疑問が生じてしまうからです。なぜそうなのか伝えることがわかりやすい文章のためには大切なことなのです。
というのも、台風の上陸がなく日照時間が長かったから。気温が比較的高かったのも理由のひとつです。
Example(具体例)
文頭の要点・結論から続く理由を述べたあとに書くべき具体例です。実例や事例を交え解説していきます。書くべき具体例が結論にもとづく理由からかけ離れていては、伝わらない文章となってしまいます。具体的なことがなぜそうなのかという実例や事例を、一緒に伝えるとよりいっそう真実味が増して伝わりやすい文章になりますよ。
葉物野菜は特に天候の影響を受けやすく、雨が続けば日照不足により育ちが悪くなります。レタスなどは中心部分が腐ってしまうこともあるんです。
日照時間が長く畑の水分が十分なら、葉物野菜を含めて野菜のほとんどはよく育ちます。その結果、野菜が安く消費者のもとへ届けられるのでしょう。
Point(再び要点・結論)
文章の最後のまとめとして再度要点や結論を伝えます。たとえば一日の振り返りのようなつもりで書くとわかりやすいのではないでしょうか。
悪天候がつづくと野菜の生育に大きくかかわることがわかりました。毎日の食事に欠かせない野菜だからこそ、私たち消費者にとって野菜の値段が下がっているのはうれしいですよね。
PREP法との違いや使い分け方法
SDS法とPREP法について解説してきました。ここからは、
- SDS法とPREP法の違い
- SDS法とPREP法の使い分け
について詳しく確認しておきましょう。
SDS法とPREP法の違いはほとんどありません
SDS法とPREP法の違いはどこにあるのでしょうか。2つの方法は実はとても似ています。どちらも読者が求めている答えを繰り返し伝えるから。
PREP法を用いてSDS法のことを例文にしてみましょう。
- Point(要点・結論)・・・SDS法を勉強したいです。
- Reason(理由)・・・というのも、webライターとして成功したいから。
- Example(具体例)・・・読者ファーストの文章を書きたいのです。
- Point(再び要点・結論)・・・なので私はSDS法を勉強したい。
SDS法もPREP法もあまり違いがないのがおわかりいただけたでしょうか。
SDS法とPREP法の使い分け
SDS法は繰り返すことで読み手に伝わりやすいという特徴があります。シンプルで何にでも使えるのが魅力。普段よく聞いているテレビのニュースや通販番組に使われています。
PREP法は結論ファーストで読み手に伝わりやすいというのが特徴。結論の次に実例や具体例がくるので読者も共感しやすく、説得力もあります。ビジネスシーンやブログによく使うならPREP法がよいでしょう。
集中力をもって聞いてもらえるのは、開始30秒程度だと言われています。文章についても同じで、読者は先に答えを知りたいからです。答えの前になんでそうなのかという話が長ければ読者はブラウザを閉じるか、違うサイトに行ってしまいますよね。
SDS法の具体的な練習方法
SDS法の具体的な練習方法として、
- 結論を先に書く癖をつける
- 参考になる文章を見つけたら声に出して読んでみる
- 実際にSDS法に基づいてプレゼンしてみる
- 日記や報告書をSDS法で書いてみる
- 実例を交えながら書いてみる
といったことがあげられます。自己紹介やプレゼン、日記やブログといった話したり書いたりすることを毎日SDS法で実践してみるとよいでしょう。日々積み重ねていけば自然と文章力もあがってきますよ。何よりも大切なのは、毎日少しずつSDS法で話したり書いたりすることです。
SDS法は文章を書くだけ?プレゼンにも使えます
SDS法もPREP法も読者に伝える手段として、結論ファーストで繰り返し伝えている点において似ていると思いませんか?読みやすく伝わりやすい文章にするためには、読者に一番伝えたい結論を先に書いて繰り返すことでわかりやすくなるからです。
書きたいことだけをただやみくもに書くのではなく、SDS法やPREP法といった文章構成を利用して書いてみましょう。読者ファーストで一貫性のあるわかりやすい文章になりますよ。
文章の構成をひとつの型として理解してしまえば、自分が書きやすいなと思うところから書け、時間短縮にもつながるでしょう。
なおSDS法、PREP法以外の記事作成方法についてはこちらでも解説されています。
記事執筆で悩んだときはぜひ確認しましょう。